バンド活動

盛夏音祭2020を終えて-VRCバンド活動報告-

盛夏音祭を終えてはや一か月。

企画して下さった方、運営して下さった方、当日動いて頂いた方、出演された方、参加された方、皆様方

盛夏音祭2020お疲れ様でした!

私こと、にゃんこむは盛夏音祭Day2にて、演者として出演させて頂きました。


高まりもようやく落ち着いてきたので、VRChatの音楽イベントにバンドとして出演した感想と今後の課題についてまとめたいと思います。

当時の告知がコチラ

こちらはVRChat(VR空間のSNS)で開催された音楽イベントについての記事になります。

VRChatについて多少知識のある方向けに書いていますので、VRChatって何?という方は、下記リンクを参照ください。

他のサイトに飛びます

【2020年3月版】ソーシャルVRアプリ「VRChat」 魅力とやり方を紹介

VRChat初心者向けガイドライン(前編)

星空ロックバンド『Comet*Dusts』

盛夏音祭の感想の前に、バンド紹介をしたいと思います。

星空ロックバンド
『Comet*Dusts』とは?

VRChat上で集まったメンバーで2019年12月に結成したロックバンド。
作詞作曲のアルベールを中心に、星空を題材にした曲を作っている。
VRChat上だけではなくM3(同人音楽の即売会)に参加したりと、リアルでの活動も行っている。
結成当時は4人だったが、盛音夏祭後に2名加わり現在6名のメンバーが在籍している。

Comet*Dustsの大きな特徴としては、VRChat上で集まったメンバーで結成しているという点でしょうか。

VRChat上で集まったメンバーで結成したと言っても、別にメンバーの募集を掛けたわけでも、オーディションがあったわけでもありません。

ただただVRChatで遊んでいたメンバーがたまたま音楽趣味があり、所属するバンド等も無かったのでいっちょバンドやってみるか!とゆるく始まったバンドです。

元々VRChatに精通していたメンバーということもあり、メンバーの4人のうち3人がフルトラッキング、残り1名は3点トラッキングというVRつよつよ勢でもあります。

加えて説明するのであれば、全員VRoidで作ったオリジナルモデルというのがVRChat上の特徴です。

また、3Dアバターを使った活動というと、Vtuberなの? と思われる方が多いかと思いますが、『Comet*Dusts』はあくまでロックバンドのグループであってVtuberではありません

簡単なメンバー紹介(加入順)

アルベール

アルベール リーダー・作詞作曲ベース

KooTA

KooTA ギター

Namazu

Namazu ドラムス

にゃんこむ

にゃんこむ ボーカル

アルギュロス

アルギュロス・フェガリ 動画編集

warabiinu

warabiinu イラスト

VRChat上でバンドのライブをする利点

大盛況に終わった盛夏音祭2020!


元々VRChat上での音楽ライブが無かったわけではありませんが、これを機に音楽イベントが増えることは間違いない!と思いました。

VRCで行うバンド活動に興味が出てきた方や自分も楽器を練習してバンド組みたい!と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方のために、VRChat上でバンドのライブをする利点をお話したいと思います。

VRでバンドを結成することの利点として、何より離れたところにいてもセッションできるのが一番大きいと思います。

Comet*dustsのメンバーもほぼ全員が別の都道府県に住んでおり全員がどこかしらに集合するには、確実に飛行機や新幹線が必要になります。

元々近い地域に住んでいるメンバーでバンドを結成しても、人生のライフスタイルに応じて引っ越しをしなければならなくると必然的にバンドを抜けなければならなかったり、抜けるのが主要メンバーであればバンド解散……なんてことも。

……実際に『Comet*Dusts』のメンバーもリアルだけのバンド活動であれば絶対に叶わなかった事を思うと、住んでる場所に関わらずバンドを組めるというのは素晴らしい利点だと思います。

また、見に来て頂ける方の住まいの問題も解消できると思いました。
地方に住む方はアーティストのライブの度に遠征しなくてはならなかったり、なかなか大変ですが……そういった問題も解消できると思います。

ここでにゃんこむからのコメント

私は当日大きな役割も無かったので、ただただ楽しく参加させて頂きました。(後述)

個人的には盛夏音祭の直前までトラブルが起こっていたのと、ライブ中にも小さなトラブルがあったものの、恙なく終えることができて一安心です。

DAY2は配信されず、音楽フェスのように同時間帯複数会場で開催されていたため、自分たちの番になったらお客さんが閑散としてしまうのでは……と心配していましたが、インスタンスはほぼほぼ満員状態でたくさんの方に見に来て頂けてとっても良かったです。

自分たちの出番の合間は他の方の演奏を聴いて、純粋に楽しい時間を過ごす事が出来ました。

また機会があれば絶対に参加したいです!

また、VRChatのプレイは現状無料です。
ライブ会場を抑える手間や費用はかかりません。

チケットを売るノルマもありません!

リアルでは出来ない演出もし放題です。
ライブ会場に雨を降らそうが、大規模な炎を起こそうが自由。

また、VRChatになじみ深い方ならわかって頂けると思うのですが、たかが3Dアバターといえど、一旦VRChatに入ってしまえば、その人がそこにいる存在感って強いですよね。

例えば、Youtubeでのライブ配信と比べた時はいかがでしょうか。その人が目の前に居るという高揚感はVRChat内のライブの方が強いと思っています。

まとめ

VRChat上でライブをするメリット
・離れた場所にいるメンバーとセッションできる!
・離れた場所にいるお客さんに来てもらえる!
・ライブ会場代がかからない!
・リアルではできない演出ができる!

ここでNamazuからのコメント

初めまして!ドラムを演奏させて頂いたNamazuです。
当日はお楽しみいただけましたでしょうか?
個人的な話にはなってしまいますが、演奏中はと~っても楽しくてワクワクの連続でした。
それはきっと、本番に向けて皆であれやこれや努力した結果だと思います 。
曲の調整、広報、アバターの設定などなど…
メンバーの活躍のおかげで自分は演奏に集中させていただきました笑(猛烈感謝)。
特に終盤は詰め練習を遅くまでこなして、その結果が本番の演奏に繋がったのかなと思います!

今回はVR上でのライブ演奏という、とても貴重で興味深い体験が出来ました。
まずは会場を用意してくださった関係者の皆様、そしてバンドメンバー、そしてそして、演奏を聴いて下さった皆様!本当にありがとうございました<( )>
また会場でお会い出来たらと思います!

『Comet*Dusts』はどのように盛夏音祭で演奏したのか

VR上でライブをする際にこちらの記事を参考にしました

VRCでライブを行う上でのデメリットをお話しする前に、
盛夏音祭2020で『Comet*Dusts』はどのようにライブを演出したのかというお話をしましょう。

基本的な方法に関しては上記の【VR音楽のススメ!】自宅からセッションしよう! を参考にSyncroomというヤマハが独自に開発したリアルタイムセッションアプリを使って演奏を合わせ、TopazChatという有志の方のアプリを使ってVRChat上に音楽を流しました。

当日の役割はこんな感じ

にゃんこむ(ボーカル)→VRモードで参加(3点トラッキング・口パクのみ)
アルベール(ベース)→VRモードで参加(フルトラッキング、ベースはあて振りのみ)
KooTA(ギター)→MIDI出力&TopazChat管理&デスクトップモードで参加
ドラム・Namazu→Syncroom音源管理、電子ドラム演奏、デスクトップモードで参加

簡単にまとめると、2名は演奏せず動く、2名は演奏して動かず。ということです。

こちらの動画を見て頂くとわかりやすいです。

こちらは盛夏音祭で演奏した一曲目の曲になります。

左から、
アルベール(グレーの服)
にゃんこむ(ブルーのドレス)
は動いていますが演奏はしていません。

Namazu(ドラム)
KooTA(白い服・オレンジのギター)
は演奏はしていますが動いていません。

これはなぜかというと、

『Comet*Dusts』が盛夏音祭で意識した部分は、バンド演奏だけではなく、VRChat上での演出だからです。

先ほどVRChat上でライブを行うメリットとして、リアルに準ずる人の存在感がVRChatにあるとお伝えしました。

リアルと同じくらい人の存在を感じられるという人もいるくらいです。

メンバーが動かずに演奏だけを聞かせるというのは、VRChatでライブをする面白みがないじゃないか

というのは、メンバーの総意です。


そのため、本当は4名とも演奏して動いて……とやりたいのですが、問題は多々ありました。

VRChat上でライブをする際に発生した問題点

演奏しながらアバター動かすの難しい問題

ただただ演奏をVRChat上で流す……というのは、悪いわけではありませんが、前述した通り全員がVRChatそこそこ強い勢だったので、演奏もしたい、でもアバターを動かしたい!という強い意志がありました。

ただ、現状のVR機器というのは、楽器演奏に向いてるとは言えません……。

視界を塞ぐHMD、持ちにくいコントローラー……その2つだけをとっても、演奏しながらアバターを動かすのは至難の業です。
(無理やり身に着けて出来ないことはありませんが……)

そのため、緻密な演奏を要求されるギターとドラムは演奏に集中してもらうのと、VRC上への出力等に専念してもらいました。

遅延問題

各家庭で演奏したものを集約するために、Syncroomというソフトを使っています。


ほぼほぼ遅延無く演奏をまとめられる良いソフトなのですが、繋がる人が多ければ多い程遅延し易くなってしまうという問題があります。
4名程度で回線の調子が良ければ問題ありませんが、1人でもズレると途端に演奏が崩れ悲惨な状態になります

騒音問題

VRC上で演奏と動きを両立しやすいのはボーカルです。

ただ、今回ボーカルのにゃんこむは歌わずに動きのみを担当しました。

というのも、防音設備が整っていないので住居で歌う事が出来ないからです。

通常のバンド活動のように、ライブ会場やスタジオに入ってしまえば防音設備が整っているのでいくら大声で歌おうが関係ないのですが、一般的な住宅ではなかなか難しい……

ということで、今回はボーカルの生歌は見送りとさせて頂きました。

負荷問題

上記の動画、先ほど紹介した一曲目と違うところがあるのですが、何かわかりますか?

動画ではカットしていますが、右側にいるKooTAが一曲目のあとに負荷がかかりすぎて落ちてしまったんです。

なぜかというと、ギター&MIDI出力の演出&TopazChat出力担当しつつ、デスクトップモードでVRCに参加していたので、PCに負荷がかかりすぎてしまっていたんですね。

そのため、1曲目では、音源をMIDI出力してVRC上で音源に反応するパーティクルを出していたのですが、2曲目ではそれを消さざるを得なくなってしまいました。

ここでKooTAからのコメント

今回初めてVRChat上での生演奏でのライブが実現しました!!

所謂一般的なライブハウスでのライブとは違い、目の前(現実空間)にお客さんはいないものの、ものすごく緊張したのを覚えています(笑)Namazuさんと息を合わせた演奏をする練習をたくさんしたこともあって無事成功という形で終えることができて良かったなと思います。

お客さんも本当に来るのか始まるまでずっと不安でしたが、VRChatフレンドさんやフレンドさん以外の方もいらっしゃる状況で本当に嬉しかったです!

今回ライブさせていただいた『V-kitazawa AWAKE』のオーナーであるYAMADAさんにも大変お世話になりました。本当にありがとうございました!!!!

演奏中はプチハプニングもあったものの、予定通りに終えることができて良かったです。
今回の経験を活かして音祭りはもちろん、その他のイベントにも参加していきたいなと思ってます…!
最後に、演奏を見に来てくれた皆さん、盛夏音祭2020のスタッフの皆様、そしてバンドメンバーのみんな、本当にありがとうございました!!!!

その他の細かい問題点

にゃんこむ

PCの負荷対策のため、ネームプレートを消していたんですが。それでもガタガタしていつ落ちるか不安でした。

会場は負荷対策でみんな同じアバターを着ていたので、ネームプレートを隠すと誰が来ているかもわからず、後々「この間のライブ行ったよ!」と声を掛けてもらって初めて来て下さった事を知りました。ちょっと申し訳ない気持ちになりました。

KooTA

必ず遅延がある状況での演奏練習が大変でした…早いテンポになると遅延の影響がかなり顕著になるので、普通は意識しない部分を意識した演奏が難しかったです。

演奏中のプチハプニング(重たいMIDIパーティクルに耐え切れずVRChatのアプリケーションがハングアップしました…泣)がありとても焦りました…TopazChatが落ちてはいないので下手に声を出すこともできず静かにテンパってました(笑)そんな中でもバンドメンバーがMCで繋いでくれたおかげでなんとかなりました…!!

アルベール

これは現実でのライブでも同様なのですが、20分という枠の時間管理が難しかったです。没入感がある=時間感覚が分かりづらくなるので。


トラブルがあった際はヒヤッとしましたが、最終的にはピッタリで終わらせることができました
ただ結果は良かったもののあくまで偶然なので、ライブ回数を重ねることで安定させたいです。

Namazu

バンドの様にスタジオでの演奏ではなく、バーチャルで集合しての演奏なので とにかくタイミング合わせが大変でした笑

練習でもずっと合わなかったのですが、形になった時のメンバーの盛り上がり様は 今でもはっきり覚えています!

VR技術は日々進歩を続けている

最後にアルベールからのコメント

コンポーザーのアルベールです。
盛夏音祭楽しかった!!

VRChatを始めた時はバーチャル上で音楽をやるなんて考えもしなかったし、そもそもバンドだって現実含めしっかりとやったこともありませんでした。


それが今のメンバーと出会い、ライブで演奏する機会を今回いただいて、とにかく楽しい思い出でいっぱいです。
私は盛夏音祭においては演奏の動きに専念するため、生での音出しはできませんでした。というのも、メンバー全員が動かないのもせっかくライブを観に集まってくれているのに、「そこにいる」意味が無くなってしまうからです。
それもあり、にゃんこむさんと私は演奏をせずに動いていたわけですが、安定する分面白みは無い。即興での合わせができないことは心残りでした。
ただそれでも、私たちが今できる全力を出し切れたとは思うので、良かったと思っています。


これからもComet*Dustsをよろしくお願いします!

今回盛夏音祭に参加したことで、問題点が明確になったのはとても嬉しいことでした。

既存のVR機器は欠点が多々あるし高いし壊れやすいし……不満を上げればキリがないくらい。

しかし、モーションキャプチャーの技術は企業だけではなく個人の方も色々工夫していて、毎日のように新しい情報が流れてきます。VR機器を自作する方もいるくらい。とても新鮮な情報に溢れている世界です。

世の中の流れ的に、VR技術が発展していく事は間違いないと思いますので、いまの“ちょっと不自由な状態”も楽しんでVRライブを続けていきたいと思います。

ABOUT ME
にゃんこむ
Comet*Dustsのボーカル兼広報係。ブログの主な記事を担当。 趣味は愛猫と遊ぶこと、映画を見ること。