資格取得

【法令編】屋外広告士試験対策 ⑦広告物の許可制度

屋外広告士試験対策の記事は、ブログ主が屋外広告士試験の勉強をしながら、重要だと思う点を抜き出してまとめています。

間違って解釈している場合や、要約しているために元の内容と差異がある場合があります。

また、屋外広告士試験の合格を保証するものではありません。

以上のことを踏まえてお読み下さい。

広告物の掲示を禁止する程ではない、かといって自由に広告物を設置することを許してしまうと広告物の氾濫を招くことになってしまいます。

良好な景観の形成若しくは風致の維持、公衆に対する危害の防止の観点から、広告物を掲げるためには許可を受けなければならない場合があります。

屋外広告物ガイドライン(案) 第15条 許可の期間と条件

屋外広告物ガイドライン(案)

第15条 知事は、この条例の規定による許可又は確認をする場合においては、許可等の期間を定めるほか、美観風致を維持し、又は公衆に対する危害を防止するため必要な条件を附することができる。

2 前項の許可等の期間は、3年を超えることができない。

3 知事は、申請に基づき、許可等の期間を更新することができる。この場合においては、前2項の規定を準用する。

必ず覚えておくべきポイントは、「許可の期間は3年を越えることができない」というところです。

ただし、3年を越えることはできないだけなので、3年以下の許可期間でも可能ですし、長期に渡って広告物を掲示する場合は許可を更新すれば良いので、実際に広告物を掲示する期間に制限はありません。

広告物の許可を更新する際には安全点検報告書を添付しなければならない場合が多く、点検の際に老朽化が発覚し、美観風致を害したり、公衆に対する危害の可能性がある場合はこの限りではありません。

老朽化したからといって直ちに除却しなければならないわけではなく、補修等の措置により、美観風致や安全性が認められれば引き続き広告物等を掲示することができます。

また、許可を下ろすのは知事とされていますが、実際には指定都市の市長や中核市の市長や、都道府県知事から都道府県の土木事務所等の事務所長に権限が委任されている場合が大半です。

許可を受けるべき者とされるのは、広告物の広告主(最終的に責任を負うべき者)であって、下請け等の実際施行する者では不適切とされています。

  • 許可期間は3年を超えることができない
  • 許可の期間は更新することができる

屋外広告物ガイドライン(案) 第16条 変更等の許可

屋外広告物ガイドライン(案)

屋外広告物ガイドライン(案)
第16条 この条例の規定による許可等を受けた者は、当該許可等に係る屋外広告物又は掲出物件を変更し、又は改造しようとするとき(規則で定める軽微な変更又は改造しようとするときを除く。)は、規則で定めるところにより、知事の許可等を受けなければならない。

2 知事は、前項の規定による許可等をする場合においては、前条の規定を準用する。

すでに許可を受けた広告物等であっても、広告物等を変更しようとしたり、改造しようとしたりする場合には、軽微な場合を除いて、変更等の許可を受けなければなりません。

許可が下りたからと言って、何をしても良いというわけではないので注意が必要ですね。

屋外広告物ガイドライン(案) 第17条 許可の基準

屋外広告物ガイドライン(案)

第17条 この条例の規定による広告物の表示又は掲出物件の設置の許可の基準は、規則で定める。

2 知事は、広告物の表示又は掲出物件の設置が前項の基準に適合しない場合において、特にやむを得ないと認めるときは、第34条に規定する屋外広告物審議会の議を経て、これを許可することができる。

屋外広告物審議会とは

広告物に関する重要事項を調査審議するため都道府県に置かれている機関のこと。

例外中の例外で、特にやむを得ないと認められる場合には、許可の基準外でも屋外広告物審議会が認めれば広告物等を表示することができます。

また、屋外広告物審議会の役割は他にもあります。

知事は下記の内容の指定や制定、変更しようとする場合には、審議会の意見を聞かねばなりません。

  • 禁止地域等、禁止物件、許可地域等、広告活用地区、景観保全型広告整備地域
  • 適応除外の基準
  • 広告物の許可基準
  • 景観保全型広告整備地区の基本方針
  • 屋外広告物の規格

屋外広告物ガイドライン(案) 第18条 許可の表示

屋外広告物ガイドライン(案)

第18条 この条例の規定による許可等を受けた者は、当該許可等の係る広告物又は掲出物件に許可等の証票を貼付しておかなければならない。ただし、許可等の押印または打刻印を受けたものについては、この限りではない。

2 前項の許可等の証票又は許可等の押印若しくは打刻印は、許可等の期限を明示したものでなければならない。

許可が下りた広告物等を表示するためには、広告物等に許可の証票を貼るか、直接許可等の押印等を受けた上で表示しなければなりません。

広告物等が一目で許可を受けているか明らかにする必要があるためです。

屋外広告物ガイドライン(案) 第19条 管理義務

屋外広告物ガイドライン(案)

第19条 広告物を表示し、若しくは掲出物件を設置する者又はこれらを管理する者は、これらに関し補修その他必要な管理を怠らないようにし、良好な状態に保持しなければならない。

設置者や管理者、さらには広告物の占有者も同じく、広告物を適切に管理する責務を負います。

この管理義務は全ての広告物に適用されるため、許可を受けている受けていないに係らず、どんな広告物でも同様に管理義務が発生します。

屋外広告物ガイドライン(案) 第26条 管理者の設置

屋外広告物ガイドライン(案)

第26条 この条例の規定による許可等に係る広告物又は掲出物件を表示し、又は設置する者は、これらを管理する者を置かなければならない。ただし、規則で定める広告物又は掲出物件については、この限りではない。

2 規則で定める広告物又は掲出物件については、前項の管理する者は、法第10条第2項第3号の規定による国土交通大臣の登録を受けた法人が広告物の表示及び設置に関し必要な知識について行なう試験に合格した者その他の規則で定める資格を有する者でなければならい。

第19条で定められている通り、広告物の設置者等は広告物を良好な状態に保持する管理義務が発生します。

しかし、広告物の適正な管理を行うためには、専門的な知識が必要になるため、広告主がそれらの知識に乏しい場合は適切に広告物を管理することが難しくなります。

そのため、広告物等に有資格の管理者を置き適正な管理を義務づけているのです。

屋外広告物ガイドライン(案) 第27条 管理者の届出

屋外広告物ガイドライン(案)

第27条 広告物を表示し、又は掲出物件を設置する者は、前条第1項の規定により、管理する者を置いたときは、遅滞なく、規則で定めるところにより、当該管理する者の氏名又は名称及び住所その他規則で定める事項を知事に届出なければならない。

2 この条例の規定による許可等に係る広告物若しくは掲出物件を表示し、若しくは設置する者又はこれらを管理する者に変更があったときは、新たにこれらの者となった者は、遅滞無なく、規則で定めるところにより、その旨を知事に届け出なければならない。

3 この条例の規定による許可等に係る広告物若しくは掲出物件を表示し、若しくは設置する者又はこれらを管理する者は、これらが滅失したときは、遅滞なく、規則で定めるところにより、その旨を知事に届け出なければならない。

4 この条例の規定による許可等に係る広告物若しくは掲出物件を表示し、若しくは設置する者又はこれらを管理する者がその氏名若しくは名称又は住所を変更したときは、遅滞なく、規則で定めるところにより、その旨を知事に届出なければならない。

以下の場合は、知事に届け出なければなりません。

事項届出義務がある人 届出先
管理者を置いたとき設置者知事
設置者・管理者に
変更があったとき
新たな設置者・管理者知事
滅失したとき設置者・管理者知事
管理者の氏名や
住所等を変更したとき
管理者知事

屋外広告物ガイドライン(案) 第22条 許可の取消

屋外広告物ガイドライン(案)

第22条 知事は、この条例の規定による許可等を受けた者が次の各号のいずれかに該当するときは、許可等を取り消すことが出来る。

一 第15条第1項(同条第3項又は第16条第2項において準用する場合を含む。)の規定による許可等の条件に違反したとき

二 第16条第1項の規定に違反したとき

三 次条第1項の規定による知事の命令に違反したとき

四 虚偽の申請その他不正の手段により許可をうけたとき

このままではわかりにくいので、許可の取消ができる条件をまとめると……

  1. 許可の条例に違反したとき
  2. 変更や改造の際に許可を受けなかったとき
  3. 知事の措置命令に違反したとき
  4. 虚偽や不正な手段で許可を受けたとき

となります。

屋外広告物ガイドライン(案) 第20条 除却義務

屋外広告物ガイドライン(案)

第20条 広告物を表示し、又は掲出物件を設置する者は、許可等の期間が満了したとき、若しくは第22条の規定により許可等が取り消されたとき、又は広告物の表示若しくは掲出物件の設置が必要でなくなったときは、遅滞なく、当該広告物又は掲出物件を除却しなければならない。第12条に規定する広告物又は掲出物件について、同条の規定による期間が経過した場合においても、同様とする。

2 この条例の規定による許可等に係る広告物又は掲出物件を除却した者は、遅滞なく、規則で定めるところにより、その旨を知事に届け出なければならない。

許可の期間が過ぎたり、その役目を終えた看板は遅滞なく除却しなければなりません。

除却義務が発生する場合
  • 許可期間が満了したとき
  • 許可が取り消されたとき
  • 広告物の表示が必要なくなったとき
  • 経過措置の期間を過ぎたとき

屋外広告物ガイドライン(案) 第23条 措置命令

屋外広告物ガイドライン(案)

第23条 知事は、この条例の規定又はこの条例の規定に基づく許可等に付した条件に違反した広告物または掲出物件については、当該広告物を表示し、若しくは当該掲出物件を設置し、又はこれらを管理する者に対し、これらの表示若しくは設置の停止を命じ、又は5日以上の期限を定め、これらの除却その他有効な景観を形成し、若しくは風致を維持し、又は公衆にたいする危害を防止するために必要な措置を命ずることができる。

2 知事は、前項の規定による措置を命じようとする場合において、当該広告物を表示し、若しくは当該掲出物件を設置し、又はこれらを管理する者を過失がなくて確知することができないときは、これらの措置を自ら行い、又はその命じた者若しくは委任した者に行なわせることができる。ただし、掲出物件を除却する場合においては、5日以上の期間を定めて、その期間までにこれを除却すべき旨及びその期限までに除却しないときは、自ら又はその命じた者若しくは委任した者が除却する旨を公告するものとする。

屋外広告物法第7条では屋外広告物法第3条~第5条(禁止地域等)に違反した看板をの除却等を定めていました。

屋外広告物ガイドライン(案)第23条ではより実際の運用に即した内容になっており、屋外広告物条例に違反した場合は、知事が措置命令を出せるとしています。

措置命令が出せる違反例
  • 禁止地域、禁止物件、許可地域などの規定に違反したとき
  • 景観保全型公告整備地区内の届出に違反したとき
  • 禁止広告物の規定に違反したとき
  • 広告物の規格に違反したとき
  • 変更、改造の許可の規定に違反したとき
  • 許可などの表示に違反したとき
  • 管理義務、除却義務に違反したとき
  • 管理者の設置、届出などに違反したとき
  • そのほか許可などの条件に違反したとき

また、上記の内容の措置命令を出す先は広告物の表示者・設置者・管理者です。

知事はこれらの者が確知出来ない場合には、5日以上の期間を定めて除却する旨を公告し、それでも広告物が除却されなかった場合には略式の代執行をとることができます。

広告物等がはり紙・はり札・公告旗・立看板であるときは、屋外広告物法第7条第4項により簡易除却が認められています。

他の記事

屋外広告士試験対策 総まとめ←すべての記事はこちら

【法令編】屋外広告士試験対策① 規制の必要性
【法令編】屋外広告士試験対策② 規制の目的と定義
【法令編】屋外広告士試験対策③禁止・制限 ~法律編~
【法令編】屋外広告士試験対策④禁止・制限 ~ガイドライン編~
【法令編】屋外広告士試験対策⑤規制の緩和と強化・適用除外
【法令編】屋外広告士試験対策⑥違反広告物の措置
【法令編】屋外広告士試験対策⑦広告物の許可制度
【法令編】屋外広告士試験対策⑧屋外広告業の登録と取消
【法令編】屋外広告士試験対策⑨都道府県以外の権限
【法令編】屋外広告士試験対策⑩罰則
【法令編】屋外広告士試験対策⑪景観法
【法令編】屋外広告士試験対策⑫建築基準法
【法令編】屋外広告士試験対策⑬道路法
【法令編】屋外広告士試験対策⑭労働安全基準法
【法令編】屋外広告士試験対策⑮建設業法
【法令編】屋外広告士試験対策⑯法令編の要点

参考文献

参考文献1:屋外広告の知識 法令編 第五次改訂版(㈱ぎょうせい発行)
参考文献2:屋外広告の知識 デザイン編 第四次改訂版(㈱ぎょうせい発行)
参考文献3:屋外広告の知識 設計・施工編(㈱ぎょうせい発行)
参考文献4:屋外広告士試験問題集<令和元年度版>(一般社団法人屋外広告業団体連合会発行)

ABOUT ME
カモメ
兼業ブロガー。 猫飼いゆるミニマリスト。 オススメ映画や、ペット用品、 生活の知恵などまとめています。